第四回円錐新鋭作品賞


花車賞(澤好摩 推薦)

「夜の学校に手紙を置いてきた」 来栖啓斗      →読む


白桃賞(山田耕司 推薦)

「適当」 千野千佳                    →読む


白泉賞(今泉康弘 推薦)

「窓がひとつだけあいてゐて」 たかなしあきら     →読む


推薦句                      読む


選考対談                      読む


俳句同人誌「円錐」第 85号誌上にて発表(2020年4月30日発行)

花車賞 来栖啓斗「夜の学校に手紙を置いてきた」

花車賞(澤好摩 推薦) 第四回 円錐新鋭作品賞

春めいてもう永遠の子どもたち 

谷底の残雪やがて逢うために

みずうみに銃身浸す夜の秋

ひとの子も鹿の子もみんな気づかない

夏草や舌打ちすれば良いものを

鳴かぬ蝉から標本にしてあげよう

百合揺れて画布より零ゆる天使の死

すれ違う白夜とウスバカゲロウと

はつなつの白馬が駆けるはずだった

みなみかぜ微かに付着する痛み

永き日の生きていること思い出す

夏の宵いつも優しい機械かな

赦されて撃たれてみたき晩夏かな

満月の漂っている死後の恋

冬菫どこまで行ける夢だろう

寒き日や白黒写真に火をつける

寒林に漂う生きて死んでいく

触れられて私を失くす枯野道

雪が降る世界の終わりまで遊ぶ

世界凍つ生と死をみな後にして

白桃賞 千野千佳「適当」

白桃賞(山田耕司 推薦) 第四回 円錐新鋭作品賞

風光る底のきれいなモノレール

鳥かごのほうれん草の濡れてをり

噴水の跡地にたてる指揮者かな

アイスコーヒー履歴書の端ぬれてをり

五歳ほどの人形をどる木下闇

あめだまを舐めつつシャワー浴びてをり

長梅雨や視力検査のしつこくて

法廷の小窓をのぞく日焼顔

猫にゑさしぼりだしたる盛夏かな

クーラーや適当にかくアンケート

ステージの両端にゐる水着かな

冷房の風に不安をそそられり

壺の湯の順番待ちの裸かな

走りつつ交尾の牛や露の秋

蚯蚓鳴く戦争ものの古本屋

さはやかやスワンボートのなかは船

男性はこぶしをひざに秋の暮

サンタのシール貼られて中華弁当よ

しはぶけばのどの奥より海かをる

門松やうどんにつける小ビール

第四回 円錐新鋭作品賞 推薦句

澤好摩 推薦

         

冬ざるる石の流るる石の川      佐藤日田路   

仏像の胸の弾痕合歓の花        赤木真理

リビングは淋しいところ鳥曇      植田井草 

土偶にはたましひの穴冬銀河      稲畑航平

胸の雪払ひ祈りを真似てをり      西川火尖


山田耕司 推薦

はらわたの無き白菜を真っ二つ    佐藤日田路 

はつなつの白馬が駆けるはずだった   来栖啓斗

短夜や皿濯ぐ水細く出し        赤木真理

座標として枯木はちよつとだけ未熟     沙山 

やることを放置してする自慰や夏至   高村七子


今泉康弘 推薦

如月やかもめは原子炉の真上      砂山恵子

クーラーや適当にかくアンケート    千野千佳

鴨の目に星雲のある人造湖       土井探花

ふらここや憂鬱といふ嗜好品       牧野冴

第四回 円錐新鋭作品賞募集!

俳句の世界は、これほど、広い。

受付開始 2020年1月15日 応募締切 2020年2月15日

審査  澤好摩・山田耕司・今泉康弘

応募用アドレス ensuihaiku@gmail.com

お名前(筆名・本名)、ご住所、メールアドレスなどの
連絡先をお書き添えください。編集部より連絡申し上げます。

未発表の俳句作品20句をお送りください(多行作品は10句)。*作品にはタイトルをつけてください。*締め切り2020年2月15日*年齢・俳句歴の制限はありません。*受賞作品は「円錐」85号(2020年4月末日刊行予定)に掲載いたします。■

第三回円錐新鋭作品賞

第三回 円錐新鋭作品賞


 花車賞(澤好摩 推薦)

「シエフを呼ぶ」  神山刻                →読む


白桃賞(山田耕司 推薦)

「青い万年筆の家」 西生ゆかり                        →読む


特別賞(編集部 推薦)

「七七日」    中山奈々                  →読む


 

推薦句                          →読む


 

選考対談                         読む


 

俳句同人誌「円錐」第 81号誌上にて発表(2019年4月30日発行)

 

 

第三回円錐新鋭作品賞 推薦句

澤好摩 推薦

         冬晴れや畑に市街のぞみつつ    大川原弘樹

         除雪車に遅れ除雪車続きけり    三島ちとせ

         文字から墨へ墨から文字へ雪柳        丸田洋渡

         神々は柱で数ふ花朱欒                      中西亮太

         稲雀グルメサイトに載らぬ店           山本雅子


山田耕司 推薦

         未だ揉めに揉めてゐるのに鳥帰る    海音寺ジョー

         病床の秋刀魚の味を忘れたる      菊池洋勝

         破れ芭蕉君は短気暢気ベイベ           佐藤修

         麗かや性交渉を示す手話                       ガイ

         ぬらぬらと株価這ひたる西鶴忌         犬星星人