第10回円錐新鋭作品賞 山田耕司 推薦第三席
雨の日の目高うどんの束解く
踝をプールに浸しミニうどん
影涼し器にうどん捻り入れ
うどん屋の水ざらららと注ぐ短夜
どんと置く天ぷらうどん霹靂神
水草の花境内の朝うどん
うどん屋の時間調べる墓参
遠花火七味うどんへふるひろがる
うどん屋に居抜きの名残いわし雲
素うどんに酢橘のたねの純粋さ
かつおぶし掴むうどん屋寒昴
クリスマスカクタスワンオペのうどん
一月のうどんと赤い社員証
人参と思うしっぽくうどんのぽ
うどん屋の蘇鉄ぬぬっと立つ春夜
天かすのふやけるうどん朧月
スプリングコート丸めてうどん待つ
春愁や箸より抜けてゆくうどん
ちゅると呼びうどん食べさす木の芽時
適当に入るうどん屋山笑う
