澤 好摩 逝去のお知らせ

澤好摩が逝去しました。

死因は、脳挫傷。

死亡時刻は、7月7日の午前10:35。

東北方面に一人旅に出ていた澤さん。旧友を訪ねる旅でした。仙台で一泊し、米沢へ移動。楽しい時間を過ごした後、ホテルに戻り、タクシーから降りたところで転倒し頭を強打したそうです。

ホテルのスタッフにより救急車が呼ばれ、緊急搬送。病院では、まだ意識があったとのこと。

翌日も、医療チームにより治療がほどこされていましたが、午後遅くになり意識が混濁し、金曜日の逝去に至りました。

ご親族だけによる密葬にて静かにお送りしました。

ご親族のご希望により、ご自宅への香典・供花・ご弔問はかたくお断り申しあげます。

生前のご厚誼に感謝申し上げ、ここに謹んで澤好摩逝去をご案内申し上げる次第です。また、連絡不行き届きの点多々あるかと存じますが、おゆるしいただければ幸いです。

なお、「澤好摩を偲ぶ会」を友人有志にて 今秋には開催する予定です。詳細につきましてはあらためてご報告申し上げます。

                  文責 山田耕司

澤好摩(さわ・こうま)1944年 東京生 享年79歳

澤好摩  「澤好摩 河口聖 句画展」にて (撮影 野崎眞理子氏)

丸 喜久枝 句集『青鷹』 上梓

円錐同人 丸 喜久枝 句集『青鷹』が出版されました。
啓蟄やいつでも乗れる縄電車
夫の座は子の座となりぬ小豆粥
富有柿独りは眠くなりにけり
秋の日に透く一粒のかたつむり
曼珠沙華動くともなく雲うごく
地吹雪の中の浄土に人けむる
炎天や石の急所に楔打つ
捨て水に女の匂ひ黄水仙
ぜんまいのうなづきあうてほぐれけり
ゆつたりと神の高さに青鷹(もろがへり)

2017年3月15日発行 300部限定(私家版)
著者  丸 喜久枝
発行所 書肆麒麟
装丁  川口 聖
印字版作成 邪馬猫亭