第9回円錐新鋭作品賞 編集部より

   円錐新鋭作品賞の開催も第9回を数えます。
 頂点を決める営みもさることながら、多様なあり方への顕彰こそが文学の豊かさにつながるのではないか。そのような趣旨から継続してきた賞です。 
 今回は69編のご応募をいただきました(第1回47編、第2回40編、第3回58編、第4回46編、第5回67編、第6回63編、第7回79編、第8回72編)。
 ご応募くださった皆様に、あつく御礼申し上げます。また、作品募集について、情報を拡散してくださった方々にも感謝。紙媒体の同人誌にこれだけ多くの、しかも、多様な作品が寄せられたことに俳句の豊かさと可能性を実感しております。受賞した方々のみならず、ご応募くださったすべての作家に、心より敬意を捧げたく存じます。 
 特別審査員として、伊丹啓子さんをお迎えしました。澤好摩、攝津幸彦などの作家が新鋭と見なされていた時代を親しく見届けてきた伊丹さんに、2025年の作品を読んでいただきたかったのです。合計1,410句(20句69編、多行10句3編)を読み評価するという仕事をお引き受けくださいましたことに、心から感謝申し上げます。 
                   (円錐編集部・山田)
 募集条件 未発表の20句(多行作品は10句)
 作者の俳句歴や年齢などの条件、一切不問。
 審査の上、20句を対象に、第一席から第三席までを選出。
 句単位での顕彰は、5句。
 募集期間 2025年1月15日〜2月15日   応募・無料